2019年10月06日

国際換気学会『ISAVFT 2019』ギリシャに参加、論文発表を行いました

1973年に初めて開催されて以来、40年以上の歴史がある国際的な換気学会『ISAVFT』の18回目となるシンポジウムが、2019年9月にギリシャのアテネで開催されました。


アテネは、世界遺産でもあるパルテノン神殿が有名です。
街の中心部の周囲より小高い場所にある神殿は、
ホテルからも眺めることができます。

紀元前からの壮大な歴史を感じる風景です。



今回の学会の中で、名誉講演としてギリシャの国立工科大学名誉教授であるTassios教授の講演を聴講する機会があり、

この中で、古代ギリシャ時代にミトスという町に水を引くためにトンネル工事を行ったときの苦労話と技師魂について、貴重な講演を聴講することができました。


また、学会会期中に開催される見学プログラムとして、
今回はアテネ市内で建設中の地下鉄延伸プロジェクトの工事現場を視察することができました。

7.6kmにおよぶ延伸に際し、複数の新駅が建設されています。そのうち、来年共用予定の駅から現在掘削中のものまで工事進度の異なる4駅を見学しました。


各新駅ではホーム用の送配風機とその両端の排風機が連携して平常時の換気および火災時の換気を行うシステムが採られており、両端の排風機によりホームへの煙の侵入を防ぐなどのシステマティックなストラテジーが採られています。




ギリシャは地中海に面し、タコなどのシーフード料理がとても美味です!




創発システム研究所は、今回、道路トンネルの換気と火災シミュレータに関する論文2件を発表いたしました。

ご興味のあるお客様は、創発システム研究所までお問い合わせください
創発システム研究所WEBサイト


  


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2018年11月25日

第二回 国際セミナー「道路トンネル換気防災システムセミナ―」開催報告

平成30年11月8日(木)
第二回 国際セミナー「道路トンネル換気防災システムセミナ―」を開催いたしましたので、報告させていただきます。


前回、
2016年11月に開催された「第一回 道路トンネル換気・防災システムセミナー~道路トンネル換気制御とその評価~」においては、全国から多くの参加者の方にご聴講いただきました。


第二回目となる今回も、
日本国内の大学関係研究者ならびに道路トンネルに携わる約100名の皆様にご参加をいただき、
国際的な技術動向に直接触れていただく機会を共有させていただきました。


この国際セミナーは、
神戸大学と株式会社創発システム研究所との共同主催により、兵庫県、神戸市の後援、システム制御情報学会の協賛を受け開催しております。


今回、日本側講師として大学教授や専門家に加え、
海外からこの分野で世界的に活躍されている方々を講師としてお招きし、CPD認定プログラム認定の国際セミナーとして実施しました。

■コーディネーター 神戸大学大学院 教授 玉置久
■チェアマン ダンディー工科大学 教授 アラン・バーディー イギリス

■基調講演
小松大学教授 川端信義氏
「道路トンネル火災時における煙と避難者の振る舞い」
■講演1
Stacey Agnew社 CEO コンラッド・ステーシー氏 オーストラリア
「道路トンネル火災時の水噴霧システムに関する理性的な政策」
■講演2
阪神高速道路株式会社 勝岡航一氏
「神戸長田トンネルにおけるインバータージェットファンの運用状況について」
■講演3
グラーツ工科大学 教授 ピーター・シュトルム氏 オーストリア
「複雑道路トンネルの換気制御における課題」
■講演4
ILF コンサルタントリンツ支社長 ベルンハルト・コール氏 オーストリア
「交通渋滞がトンネル安全性に与える影響-リスク解析による評価」
■講演5
富山県立大学 准教授 榊原一紀氏
「マルチエージェント型交通シミュレーションの可能性 ― ミクロ・マクロの観点から」
■講演6
鹿児島大学大学院 助教 錦慎之助氏
「道路トンネル火災時の避難および水噴霧のFDSによるシミュレーション」

当国際セミナーは、2年に一度、神戸にて開催しております。次回は2020年を予定しております。
ご興味のあるお客様は、創発システム研究所までお問合せ下さい。

~~番外編~~
セミナー開催時期である11月は、年末のクリスマスも近いということもあり、会場周辺の神戸旧居留地地区は、「ルミナリエ」のイルミネーション準備の真っただ中です。


会場の「オリエンタルホテル神戸」から徒歩5分の場所にある創発システム研究所のオフィスでは、セミナー前日に、海外からお招きした先生方にお集まりいただき、セッションを開催しました。


会議室には、イギリス、オーストラリア、オーストリア、ベトナムの国旗を準備。
技術プレゼンを通して、様々な視点から意見交換をし、有意義な時間を共有させていただきました。

その後、ウェルカムパーティーを開催し、日本のお寿司を囲んで交流を深めました。
創発システム研究所では、毎月1回、有志によるEnglish CLUBを開催しており、海外のお客様への製品説明や自己紹介を想定した英会話を勉強中です。


今回のウェルカムパーティでも、日頃のEnglish CLUBの成果を披露するため、英語での自己紹介にチャレンジしました。

このような機会をとおして海外の様々な国の方々との交流を深めていきたいと思います。

世界各国のお客様からいただいたお土産。
社員みんなで美味しくいただきました。


  


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2018年11月25日

ハイウェイテクノフェア2018に出展します!弊社ブースにて新技術への取り組みをご紹介します!

平成30年11月28日(水)~29日(木)
ハイウェイテクノフェア2018
会場:東京ビックサイト 西3.4ホール
ブースNO.B82

今年も、東京ビックサイトにて開催されるハイウェイテクノフェアに出展いたします。
フェアにお越しのお客様は、ぜひ創発システム研究所のブースまでお立ち寄りください。
社員一同、皆様とお会いできることを楽しみにしています。

今年の創発システム研究所は、
「新技術・新システム」をテーマに、新しい取り組みとして下記3製品を
ご紹介させていただきます。

・『分岐・合流・交通流』複雑トンネルシミュレータ
・『可視+赤外カメラで火災・事故を自動検知』トンネル内火災事故検知システム
・『火災検知30秒を実現』温度検知式火点位置検出装置

また、上記3製品の取組の他、

全国に実績拡大中の2製品について、新パンフレットをご用意し、より詳しい製品情報をご提供させていただきます。
・『省エネ・安全で全国100台以上稼働中』インバータ換気動力盤
・『注目の高精度で全国実績拡大中』レーザ式車両検知装置

さらに、
・『抜群のメンテナンス性』ポンプレスCO計
についても、実物展示にて詳しくご説明させていただきます。

ハイウェイテクノフェア2018は、平成30年11月28日(水)~29日(木)東京ビックサイトにて開催されます。

皆様のお越しをお待ちいたしております。

■プレゼンテーションのご案内■
11月28日(水) 『複雑トンネルシミュレータ』についてプレゼンテーションを行います。
ご興味のあるお客様は、この機会にプレゼンテーションコーナーにお越しいただければ幸いです。


新製品等、お問合せがございましたら、
創発システム研究所 お問合せフォーム までどうぞ
  


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2018年11月25日

インバータ換気動力盤が、『神戸発・優れた技術』に認定されました

この度、弊社技術「インバータ換気動力盤」が『神戸発・優れた技術』に認定されましたのでご紹介させていただきます。


この認定は、公益財団法人神戸市産業振興財団「商業・ものづくり支援部」が主体となり、神戸市内に本社を置く企業のうち、独自技術分野で高い技術を有している製品に対して
認定されるものです。

創発システム研究所の「インバータ換気動力盤」は、全国の道路トンネルに100台以上納入させていただき、省エネと安全をご提供させていただいております。

『神戸発・優れた技術』認定の「インバータ換気動力盤」につきまして、
ご興味のあるお客様は、創発システム研究所までお問合せ下さい。

創発システム研究所 お問合せフォーム

  


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2018年07月19日

国際カンファレンス『トンネルの安全と換気学会』に参加

去る2018年6月12日から13日の3日間、
オーストリーのグラーツで開催された国際学会に参加しました。


9th Int. Conference “Tunnel Safety and Ventilation” in Graz
論文『リニア温度センサの高速検知処理とその活用法』
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論文概要:
NETISにも登録されている「温度検知式火点位置検出装置」を活用し、
火災を30秒以内に検知するアルゴリズムを開発。
この高速アルゴリズムは道路トンネル火災のプリアラームとして有効であり、
緊急を要する画像カメラ切換えや、
利用者避難安全のための風速抑制制御のトリガに使用することができる。

※論文にご興味のあるお客様は、創発システム研究所までお問合せ下さい
創発システム研究所WEBサイトお問合せフォーム
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オーストリーの首都はウィーン、それに続く第二の都市がグラーツです。

今回の学会参加に合わせて、
ヨーロッパ各地を列車を使って移動しながら
ドイツ、ベルギー他のパートナー企業等を訪れました。

列車移動中の車窓からの風景は、山を越えてのどかな景色が広がります。


学会に付属して毎回開催される見学ツアーでは、
オーストリーの地下インフラ研究開発施設であるRes@ZaBを訪れ、
鉱山の見学と、古い坑道を使った火災実験の見学をすることができました。

今回、火災実験が行われた場所は、鉱山の中にある坑道です。
鉱山を丸々削り、鉱石を採石している様子を見学しました。


鉱山の見学は、超特大のダンプトラックで移動。
荷台部分に座席を設けてあり、大迫力の移動です。


鉱石を採掘する際にできた坑道の中に入り、このトンネルを活用して、
火災実験が行われました。


仮設ファンで風速を2m/s化し、奥に続く脇の坑道に排煙させるという、流れでした。




実験では、弊社取扱の『断面風速計』も設置されていました。

※断面風速計は、トンネル壁面風速ではなく、断面風速を計測することが可能で
大断面トンネルの風速計測に最適です。
断面風速計パンフレット 


創発システム研究所では、これまでに国際学会で発表した各種論文を公開しております。
ご興味のあるお客様はこちらをご覧ください



  


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2018年02月06日

セミナー開催報告「地域の力を引き出す企業」グローバルニッチトップ企業が示す未来

創発システム研究所は近年、
産官学連携セミナーの開催や、国内外の講師を招いた技術セミナーの開催、また、国際学会へ論文発表の経験を通じて、お客様に様々な分野の情報をご提供できるよう活動を継続しております。

道路トンネル換気制御製品のご提供だけでなく、
国内外の技術動向をお客様へご提供させていただく活動や、地域経済活性化に向けた取り組みなどを通じて、情報発信企業として皆様のお役に立てるよう、活動して参ります。

■2018年1月23日 産官学連携セミナー 開催
「地域の力を引き出す企業~グローバルニッチトップ企業が示す未来~」
主催:神戸大学大学院 玉置久教授 
後援:神戸市 
事務局:創発システム研究所
講師:経済産業省地域政策研究官 細谷祐二氏
会場:神戸市
参加者:自治体関係者、大学関係者、地元企業関係者

このセミナーは、
地方の中小企業の役割について長年にわたり研究を続けてきた「経済産業省 細谷氏」の視点から、「ニッチな分野で活躍する地方の中小企業」の目指す方向性、その役割について講演していただき、自治体、大学、企業が一体となってその意義について議論していこうとするものです。


セミナーには産官学それぞれの分野から約80名の参加者があり、貴重な意見交換の場となりました。

「グローバルニッチトップ」という企業の捉え方は、まさに我々が目指す方向性であり、これからもこの視点にたった企業として、日本経済、地域経済に貢献していきたいと思っております。

↓その他、
創発システム研究所が近年関わってきた活動をご紹介します。

■2017年11月9日 国内技術セミナー 
「道路トンネル換気制御の新技術」
主催:創発システム研究所
会場:東京都
参加者:国内道路トンネル関係者様

道路トンネルに関わる技術者の皆様にご聴講頂き、
NETISに登録された「新FF換気制御盤」、国際学会で発表された「風速抑制制御のRISK評価」をはじめ、道路トンネル換気制御に特化して開発をすすめる当社の技術動向を発表させて頂きました。


■2017年9月13日~15日 国際学会 論文発表
「17th International Symposium Aerodynamics, Ventilation & Fire in Tunnels 2017」
主催:BHR
会場:フランスリヨン
参加者:世界各地の大学研究者、業界技術者
発表論文:
「一方通行縦流換気トンネルにおける交通渋滞時の火災時換気制御方式のリスク評価」
「合流分岐を持つ一方通行の都市トンネルの換気制御」
今回2件の論文を発表させて頂きました。

創発システム研究所は、
この国際換気学会への論文発表を継続して続けておりますが、2009年に我々がこの学会で発表した論文「インバータ駆動ジェットファンによるトンネル換気コスト縮減」が、スウェーデン交通局が計画している「ストックホルムバイパストンネル」の換気検討に引用され、同国で計画されている15kmの長大トンネルにインバータ換気制御の採用が検討されています。
参考論文:「E4 ストックホルムバイパストンネルの換気」スウェーデン交通局および同国コンサルタント共著
(ご興味のあるお客様は、翻訳版をご提供させて頂きますので、創発システム研究所までお問い合わせください)


■2016年11月10日 産官学連携 国際セミナー主催
「道路トンネル換気防災システムセミナー~道路トンネル換気制御とその評価~」
主催:創発システム研究所 共催:神戸大学 
協賛:立命館大学 システム制御情報学会 日本建設機械施工協会
後援:神戸市
チェアマン:イギリスダンディー大学 Aバーディー教授
講師:オーストリーILF社Bコール氏 、国内道路トンネル専門家、大学教授

■2016年4月25日 国際学会 論文発表
「8th conference Tunnel Safety and Ventilation」
主催:Graz工科大学
会場:オーストリー
参加者:世界各地の大学研究者、業界技術者
発表論文:
「Consequence analysis of false fire detection in road tunnels 」

製品・技術にご関心のあるお客様は、
https://www.mmjp.or.jp/ssl.sohatsu.com/form0.htm
までお気軽にお問合せ下さいませ。

創発システム研究所は、様々なセミナー開催を通して、これからもお客様に役立つ情報を提供してまいります。

  


Posted by 創発システム研究所 at 12:11Comments(0)ベンチャー経営起業

2017年10月24日

国際シンポジウムISAVFT参加報告

今年で17回目となる トンネルの換気と安全に関する国際シンポジウム 17th International Symposium Aerodynamics, Ventilation & Fire in Tunnels 2017 に参加してきましたので、ご報告いたします。

今年は、フランス南東部にある歴史の町リヨンにて開催されました。

リヨンはフランス第2の都市で,3つ星シェフ,ポール・ボキューズや星の王子さまのサンテクジュペリなどが有名です。


街中には,ブション(Bouchon)と呼ばれる郷土料理のレストランが立ち並び,おいしい食事とワインがリーズナブルに食べられます。


また近郊にはペルージュ(Perouges)というフランスの最も美しい村々の一つ( l'un des plus beaux Villages de France)と言われる中世の姿をそのまま残した村があり,学会の合間にその散策を楽しみました。

二年に一度開催されるこの国際シンポジウムに、我々創発システム研究所は毎回継続参加しており、今回も、トンネルの換気制御に関する論文発表を行いました。

・合流分岐を持つ一方通行の都市トンネルの換気制御
Ventilation Control of Unidirectional Urban Tunnels with On-and Off- Ramps
オンランプとオフランプを持つ道路トンネルに用いる新しい換気制御システムについて紹介しています

・一方通行縦流換気トンネルにおける交通渋滞時の火災時換気制御方式のリスク評価
Risk assessment of fire emergency ventilation strategies during traffic congestion in unidirectional tunnels with longitudinal ventilation
(昨年神戸で開催した国際換気セミナーで、リスク解析手法について講演いただいた)オーストリーのコンサルタント会社ILFとの共著で、渋滞時の火災時換気制御のリスク評価について論文発表を行いました。

また、毎回主催地にて行われるトンネル見学プログラムとして、今回はリヨン近郊のBPNL(リヨン北部環状道路)の見学にも参加いたしました。


これら2件の論文発表やトンネル見学プログラムを通して、世界各地の技術者との交流を深める三日間となりました。
発表論文にご興味のあるお客様は、創発システム研究所までお問い合わせくださいませ。

  


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2017年07月18日

NETIS登録!! 「新FF換気制御システム」がNETISに登録(KK-170019-A)されました!

この度、「新FF換気制御システム」がNETISに登録されましたので、ご報告させて頂きます。

新FF換気制御システムは、「トンネル内の換気を、交通予測・汚染濃度・風速により制御するシステム」です。

道路トンネルにおいて、
・交通量および大気圧予測に基づいて、
・ジェットファン(換気機)の最適な運転量を求め、
・汚染濃度フィードバック制御結果とともに、
・風速フィードバック制御の入力データ(カスケードフィードバック制御) としています。

それにより、
・坑内風速を安定させ、
・ジェットファンの無駄運転を減らすことを目指した、
トンネル換気に関する新フィードフォワード(FF)制御システムです。

また、
・一酸化炭素濃度とVI値(煤煙透過率)の計測データ、
・およびその目標値と、風速を監視・制御することで、
トンネル内の環境悪化を未然に防ぐことが可能となります。

さらに、
風速フィードバック制御機能を付加したことにより、
・火災時の低風速化制御の機能も有しており、
・煙の広がりを抑えられ、
・火災時における安全性が改善されています。

国立研究開発法人土木研究所殿との共同開発にて、創発システム研究所が研究を進めて参りました。

道路トンネルのトータル換気制御システムとして、
「インバータ換気動力盤(NETIS登録番号 KK-130014-A)」
「新FF換気制御システム(NETIS登録番号 KK-170019-A)」
「温度検知式火点位置検出装置(NETIS登録番号 KK-140022-A)」
の総合技術で、日本の道路トンネルに安全と安心をご提案させて頂きます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
製品・技術にご関心のあるお客様は、
https://www.mmjp.or.jp/ssl.sohatsu.com/form0.htm
までお気軽にお問合せ下さいませ。
どのようなことでもご対応させて頂きます。
  


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2017年07月18日

社員研修

暑中お見舞い申し上げます。
暑さ厳しき折柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。

先日、我々創発システム研究所は、これからの技術や業務について、社員一丸となって考える社員研修を行いました。

二日間にわたる泊まり込みで、現状の技術を部門間の垣根を超えて理解しあい、今後の方向性について意見を重ねました。

社員十数名の社内でも、普段はなかなかお互いの業務を深く理解することはできませんが、このような機会を設けることで、関心や発見が生まれ、新たなステップへと向かう素地が生まれたような気がします。

創発システム研究所は、これからの道路とトンネルの未来を、社員全員で真剣に考えています!



  


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2016年11月24日

第一回国際 道路トンネル換気・防災システムセミナー開催報告

2016年11月10日(木)、神戸旧居留地オリエンタルホテルにて、「第一回国際 道路トンネル換気・防災システムセミナ―」を開催させて頂きました。


第一回目となる今年は、日本全国から100名を超える参加者の皆さまにご参加いただきました。
遠方から神戸まで足を運んでくださったお客様、また貴重なお時間を割いてご参加くださったお客様方には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

今回のセミナーは、神戸発信である、ということと、英語と日本語を交えた国際セミナー形式である、ということにこだわらせていただきました。道路トンネル業界に携わるお客様方に、これまで日本国内であまり触れることのなかった「国際的な視点での生の議論」の場にご参加いただき、新しい技術動向や、情報提供の場として有意義なセミナーとなるよう、準備を進めてまいりました。


今回は、「道路トンネル換気制御とその評価」をテーマに取り上げ、その課題を明確にすると共に、課題解決のためのシステム工学的アプローチとして、最新の換気制御手法、リスク解析手法および新しいシミュレーション技術をそれぞれの分野で活躍されている6人の講師に紹介していただきました。
特別講演として、欧州で広く普及している「リスク解析」の推進リーダであるオーストリアILF社のベルンハルト・コール氏に、オーストリアの標準であるRISK解析手法TuRismoを紹介していただきました。

講演の中で、コール氏は、ヨーロッパの実トンネルの設計の場で採用されている実際のリスク解析事例を紹介しながら、「リスク解析とは何か」を講演されました。


セミナーのチェアマンには、道路トンネル換気防災分野のオピニオンリーダーである英国ダンディー大学アラン・バーディー教授、コーディネーターにはシステム工学の碩学である神戸大学玉置久教授をお迎えし、
セミナーの進行を円滑に進めていただきました。

セミナーのクロージングスピーチの中で、アランバーディー教授は、「リスクを完全に「無くす」ことはできない。しかし、リスクを「減らす」ことはできる。我々は何をするべきか、今日、このセミナーの場で感じたことを、みなさんそれぞれの仕事の中に持ち帰り、もう一度考えてみてください」と述べられました。

我々道路トンネルの換気・防災に関わる企業の使命として、創発システム研究所は、これからも継続して、お客様に国際的な技術動向や、新しい技術情報提供の場をご用意し、日本の道路トンネルの安全性向上に努めてまいりたいと思っております。


最後に、当日参加いただいた皆様に無記名でアンケートを取らせて頂いたのですが、その中で、「英語でのセミナー形式について」五段階で評価していただいた結果、「満足、やや満足が31名、ふつうが29名、やや不満、不満が17名」という結果でした。

今後も、国際セミナーとしての「英語と日本語を交えた」生きた情報価値や、セミナーの希少性はそのままに、より多くの参加者の方にご満足いただけるよう、わかりやすい翻訳体制等を整え、次回、第二回のセミナー開催に向け、検討をしてまいりたいと思います。
当日ご参加頂きましたお客様、どうもありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。


【第一回国際 道路トンネル換気・防災システムセミナー】
~道路トンネル 換気制御とその評価(リスク解析とシミュレーョン)~
2016年11月10日(木)神戸居留地オリエンタルホテル
[CONTENTS]
1. 「道路トンネル非常時の安全性について」
(株)エイト日本技術開発 防災保全事業部技師長 日根 幸雄

2. 「トンネル安全性評価のリスク解析手法”TuRisMo”」
オーストリアILF社 リンツ支社長 ベルンハルド・コール

3. 「対面通行縦流トンネルの風速零化制御のリスク解析」
(株)創発システム研究所 取締役ボストン駐在 坂口 敏明

4. 「道路トンネル用シミュレーション予測方式換気制御の展開」
(株)高速道路総合技術研究所 施設研究部施設研究担当部長 東 晋一郎

5. 「複雑トンネル内交通流シミュレーション」
神戸大学大学院 システム情報学研究科 教授 玉置 久

6. 「FDSによるトンネル火災3Dシミュレーション」
鹿児島大学大学院 理工学研究科機械工学専攻 助教 錦 慎之助


最後になりましたが、今回の第一回講演の講師をお引き受けいただき、お忙しい中にも関わらず国際セミナーに対応した貴重な講演内容の資料をご準備いただいた講師の先生方に、この場をお借りして、心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

  


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