2010年06月08日

世界年表 青山征毅さん

2010年5月27日付の日経新聞朝刊(文化面)にて、青山征毅さんの記事が掲載されましたので、今回はその話題のご紹介です。

青山さんは、以前このブログでもご紹介したように、当社の新しいロゴマークをデザインして頂いた方であり、画家であり、デザイナーでもいらっしゃいます。
その青山さんが、『世界年表』を作られている・・・とお聞きして、デザインの分野のエキスパートである方が『歴史』の分野の年表を・・・と最初は繋がらなかったのですが、記事を拝見して、なるほど!。

デザインの分野を長年極めてこられた方だからこその視点から、年表というものをひとつの『図』と捉え、膨大な情報量の『世界史』を、わかりやすさ、色、フォントにまでこだわってひとめで見られる形に作り上げていく、そういった作業をされているということでした。

ひとことで『世界年表』といっても、青山さんが作り上げているのは、なんと紀元前3世紀から21世紀までの193にものぼる国家の歴史。さらにそれを『ひとつの』年表上に表すとなると、どれくらいの情報量になるか、みなさん想像がつきますか?・・・。

実は、我々の手元に、青山さんから譲って頂いたこの貴重な世界年表の実物がありますので、ご紹介いたします。
世界年表 青山征毅さんまずは、その大きさに圧倒されました!創発システム研究所の会議室のテーブル上に広げてもまだ余るほどのその一枚の紙の上に、なんと2000年以上の歳月を経てきた数えきれない程の国々が、生まれては消え、また生まれていく様が、時系列で一目に、しかも縦軸に見ると、同時期の他国との関係もわかるもので、そのそれぞれの国の歴史の重みがゆえの年表の大きさに、感動。

世界年表 青山征毅さん私がすぐに探したのは、先日グラーツ会議が行われたオーストリアの歴史。
以前の創発システム研究所ブログ『神戸の風』にて、オーストリアの国についてご紹介した際に、『オーストリアは、長い歴史の中で、様々な統治や革命が繰り広げられ、現在の国の形に治まっています』とだけ簡単に説明しましたが、まさにオーストリアひとつの国を取っても、その歴史は一言では言い尽くせない程の数の国々による統治の歴史であったことが、わかりました。

『歴史年表』というひとつのアートのような作品に、圧倒されました。

創発システム研究所の新しいロゴマークは、この壮大な歴史年表の作者である青山征毅さんに作成していただきました。感謝。


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Posted by 創発システム研究所 at 17:11│Comments(2)その他雑記
この記事へのコメント
㈱ 創発 中堀 一郎様
㈱ 創発 中本    様

早速、貴ホームページに掲載いただきありがとうございました。
私も当初自作の絵を壁に掛けてありましたが、今では年表を優先して壁に貼っております。

近年、教科の「世界史」の必須論議 にも関連して「横断的世界史の取組・研究」が注目されており、この点を指摘しましたところ興味を持たれ、取材の3時間もあっという間でした。
私もかって NPOでデジタル・アーカイブに取組んでおりましたがこの記者
も(「日本の公文書」の著者)アーカイブスの書を顕されております。
一例を挙げますと、長崎県出島の文献・資料は日本に少なく「長崎出島博物館」建設構想にあたりオランダから逆入手して、諸歴史が解明されてきたということを、伺いました。
私の年表が制作する大本(おおもと)は人類が記してきたいわゆる「アーカイブ」に拠るものですが、今般、関係者の一連の努力のおかげで、来年「公文書管理法」が施行されることになりました。
日経新聞の記事の文末にもありますように、終わりのない作業、言い換えれば、「終わりのない2300年間の世界旅行中」 です。
絵と年表の両方に注力するのは、時間の確保が大変ですが、続投の つもりです。
いずれにしましても、歴史の勉強をあらためてやり直してよかったと思っています。世界のいろんな民族間あるいは国内の紛争など歴史的背景を知悉した上で看ていかないと、見えません。 
「すべての歴史は現代史である」 ベネディット・クローチェ(1866~1952) 
はまさに至言ですね!

また、こういった「世界歴史年表」は誰かがもっと早くにつくっていてもおかしく
ないと思っていますが、歴史家 も地理上の知見に弱い方や、表に顕すことが弱い方がおられるようで、夫々タコつぼ?
これからは ①歴史家(各国通史の歴史家、歴史学者、比較文明学者、考古学者・・・)
  ②地理・地図専門家
   ③CGエキスパート(歴史的画像・写真の蒐集やリンク&
ジャンプ)
         (グーグル・アース的な画像上での表現技
術など)
   ④歴史上のキーワード類似関連度の検索・表現技術   
   ⑤グラフィック・デザイナー(ヴィジュアル・コグニティブ領域)
などの達人のコラボレーションが、爆発的に結集されれば新しい境地の教材が生まれ出る可能性はあります。

NHK 総合、教育、BS1.2.3 などでは世界遺産、歴史番組の素晴らしいものがありますが、ぜひ 年表ともども 楽しんでいただきたいと思っております。
NHKでは:
NHK海外ドラマ「蒼穹の昴」、プレミアム8、歴史秘話ヒストリア、世界遺産への招待状、シリーズ・世界遺産100 など、
民放では:TBSのTHE世界遺産(下記)
   6月13日  アフリカ特集II:ジャー野生動物保護区(カメルーン)
   6月20日  インドの山岳鉄道(インド)
   6月27日  ウェストミンスター宮殿とロンドン塔 (イギリス)
など、多彩です。

株式会社 創発システム研究所 が世界の交通システムに新たな歴史を刻んでいかれることを祈念して御礼の言葉に代えさせていただきます。
Posted by 青山征毅 at 2010年06月10日 14:42
終わりのない旅の途中で弊社ブログに足を向けてIいただき、誠にありがとうございます。
過去から現在にかけて、誰もがこの年表のどこかにいたのかと思うと感慨深いものがあります。

よろしければ、これからも旅の途中の息抜きに、『神戸の風』にお立ち寄りいただければと思います。
Posted by 創発システム研究所 at 2010年06月15日 15:35
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